強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

(社会)障害者ってかわいそうな人なの?

こんにちは、ムッキーです!

 しばらく更新が滞っておりすみません。今日から元気に更新していきます!!

 

 先日、日テレで恒例の24時間テレビが放送されました。私はもともとあの手の番組が苦手なので、ほぼ見ませんでした。しかし放送後、24時間テレビで行われた障害者を感動話に仕立て上げる手法についてネット上で大きな話題になっていました。

 

 その発端は、24時間テレビの裏番組として放送された、NHKEテレの「バリバラ」という番組でのアンケート結果です。アンケートでは「障害者の感動的な番組をどう思う?」という質問を健常者、障害者各100人にした結果、健常者は「好き・45人、嫌い55人」と約半数に分かれたのに対し、障害者は「好き・10人、嫌い90人」と答えました。障害者を出汁に使って、感動話にするというメディアの手法を多くの障害者の方が嫌っているという結果です。これを受けて、ネット上では、障害者を「利用」して番組を盛り上げようとした日テレに対する批判の声が多く見受けられました。私が何となく24時間テレビが苦手だったというのも、こういう違和感からだったのかなあ。

 

 私はそもそも健常者、障害者と区別して話すこと自体がどうかなと思っています。私の親族には重い障害を持つ者が何人かいます。彼らは、他の人のサポートが必要ではありますが、健常者(あまり好きな言葉ではありませんが)と同じように、さまざまなことを感じ、考えて生きています。そしてそれぞれ、障害がある一方、何かしら得意なことがらを持っており、それを生かして豊かな心で生活しています。親族にとっては障害なんてその人の特徴だくらいの感覚で、ごく自然に一緒に生活をしています。

 

 しかし、あまり親しくない人が私に対して、「あの人は障害があるのによく頑張ってすごいね!」と上から目線のように話しかけてくることがあります。その人は悪気が特にあるわけではないと思いますが、私は何となく嫌な気持ちになりました。その人の身近にはたぶん障害者の方があまりいなんでしょうね。それに加えて、24時間テレビのような障害者感動番組の影響もあってそのような思考になっているのかもしれません。

 

 メディアはそもそもなぜ、障害をかわいそうなことだと断定して、感動話に仕上げるんでしょうか。ほかにネタが見つからないときの手っ取り早い手段として使っているんでしょうかね。それとも制作する人は、健常者しか番組を見ていないとか思っているんですかね。それにこれは障害者のみならず、貧困の方、災害の被害者の方とかをかわいそうな人と断定している構図にも当てはまると思います。こういうステレオタイプは一度できてしまうと、崩すのが本当に難しい。みんなの心に変な垣根が無いような世の中になってほしいものです。

 

 それにしも、NHKもなかなか踏み込んだ番組を作るんですね!Eテレなんてほとんど見たことがありませんが、これからちょっと注目してみようかなあ!

 以上、久しぶりのムッキーでした!

 

(参考記事)

NHK:「障害者を感動話に」方程式批判 - 毎日新聞

「24時間テレビ」は障害者の「感動ポルノ」 裏番組のNHK生「バリバラ」に大反響 : J-CASTニュース