(人生)絶対的な満足感を与えるって難しい
昨日、友人ととある有名温泉街に出かけた。宿は取っておらず、気ままに温泉につかろうという日帰り温泉のお手軽旅だ。温泉の最寄り駅に着いて、窓口のお姉さんに話を聞くと、いろいろな旅館のお風呂に立ち寄れる温泉手形のようなものがあるという。それを購入して、いざ温泉街へ。
街は、家族連れ、カップル、団体旅行客らでいっぱい。みんな幸せなそうな笑顔。私たちも楽しむぞと、足取り軽く歩き出した。全部に入りたいけど、時間も限られてるしそれも難しい。パンフレットを見て、なんとなく、写真と文章が良さそうなところに行ってみた。
まずはじめに入った旅館は、こじんまりしているが、いかにも高級旅館という感じのところ。玄関の佇まいがとても品がいい。旅館のお兄さんが笑顔で迎えてくれた。手形を見せると、どうぞどうぞと言って案内してくれた。
お風呂はシンプルながらも非常にきれい。室内風呂の大きな浴槽と、6人も入ればいっぱいになりそうな小さな露天風呂。ゆったりと浸かっていた。心も体も癒された気がした。お湯もいいし、雰囲気も素敵な旅館だなあ。そう思い、玄関まで歩いて行った。
でもそこでみた風景がちょっと残念。誰も来ないと思ったのか、従業員さん達が大声でおしゃべりをしていた。私たちに気がついて、ぴしっ!っとしていが、ちょっとタイミングが遅れたね。ちゃんと見ちゃった。本当に素敵な旅館だったけど、最後の最後で本質を見てしまった気がした。
次に行ったのはそのすぐ近くの旅館。こちらは7階建てくらいだったか。外観はとても立派で、駐車場には大型バスがたくさん泊まっていた。そこに友人と入っていくと、玄関でおじさんの従業員さんが、行方を遮るようにやってきて、無表情のまま「ご宿泊の方ですか?」と聞いてきた。「これを使おうと思って」っと言って手形的なものを見せると、「ああ、どうぞ!」と案内してくれた。
ちょっとした聴き方ひとつなんだけど、こちらとしてはあまりいい気持ちはしないよねー 普通に笑顔で迎え入れてくれたらいいのにな。ま、こちらもそんなにこぎれいな服装ではなかったから怪訝に思ったのかなあ。
でも、温泉は内湯と外湯合わせて、7つくらいの浴槽があってとても楽しめた。ああ、気持ちよかった。結局帰るときには十分満足した。あと数軒入った旅館のことは、ちょいとはしょることにする。
ここで書いたのは、別にクレームつけようという訳ではなく、サービス業ってものは難しいなということを感じただけのこと。世の中にあるサービスって、基本的には満足できるというものは多いけど、100パーセントってのはなかなかないよなと思ったのです。みんな100パーセントを目指すはずだが、どれも惜しいところ止まりなんだよな。
たとえ完璧にマニュアル化したとしたら、今度はロボット的な接客になりそうでなんだか物足りないと感じるだろうし、難しいな。
私もこれから、いろいろとやっていこうと計画している。絶対的な満足を感じてもらうというのは難しいと思うが、少しでもそれに近いものをできるように、いろいろなところで勉強して頑張らないといけないなと感じた。日々勉強だー