人間の種類ってたくさんありすぎ〜
久しぶりの大阪
ちょっと前のことだが、久しぶりに大阪に行く機会があったのでそのときに感じたことを何回かに分けて書きたいと思う。
今回初めて万博記念公園にまともに行った。あの有名な太陽の塔のあるところ。あいつをすぐ下から見上げてみた。やっぱりすごい。なんたる意味不明さ。あのなんとも言えない姿に多くの人たちが感動した。いや、感動というか、本当に意味不明すぎて打ちのめされてきたのだ。やっぱり意味不明なものって尊い。
民族学博物館に行って来た
と、これは本題ではない。万博公園内にある、以前から行ってみたいと思っていた国立民族学博物館(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|国立民族学博物館)、通称みんぱくに行って来た。そんなにメジャーなスポットではないのだけれど、学生時代にお世話になった教授から一回行ってみなさいと何年も前から言われていたので足を運んでみたのだ。
ここは民族学の研究をする拠点であり、また世界中の民族に関する展示がある巨大なミュージアムみたいなところ。入場料は420円とリーズナブルだ。
入るとまずオセアニア地方の民族に関する展示が目に飛び込んでくる。島々で生きてきた人々の独特の服や、大きな船、使っていた道具などが山のように展示されている。山のようにという、安直な表現をしてみたけど、本当にアホみたいにいっぱい展示されていた。よくこんなに集めたなあと感心してしまった。特に、もろそうな船でどのように海を渡って来たのかを解説したビデオや、宗教がどのように移り変わって来たのかなどの展示が目を引いた。
いやいや、こんな風に書いていったらキリがない。まあ、要するに、同じようにアジア、アフリカ、ヨーロッパ各地方に関する展示が延々と続く。ちゃんと見て行ったら平気で何日も潰せそうな感じだ。
絶対にアフリカに行ってみたくなった
その中でも、一番おもしろかったのが、アフリカのゾーン。特に、ザンビアの民族が仮面をかぶって踊る葬送儀礼「ニャウ」というものを紹介した展示。死者の霊を弔う役割のあるダンスらしいけど、その得体の知れなさがとてもいい。うまいこと説明できないので、以下を参照してください〜(ニャウとニャウ・ヨレンバ)。
展示によるとその儀礼によって男たち、女たち、子どもたちが自分たちの役割を認識するんだって。仮面をかぶって踊るのは男たちだけど、彼らは自分たちが踊っている事は完全に隠す。そして女たちは、うすうす男が踊っていることを知っているが、知らないふりをして盛り上げる。子ども達はあれを正体不明生物が踊っていると信じるんだと。(ちょっと記憶があいまいだけど)
そういうのを経て、それぞれが自分の役割を自覚する。男とは、女とは、大人とは、、、とか。日本でもこういう役割のある行事ってあるんだろうけど、あまり思いつかないな。なんか知らんけど、この展示がとても面白かったなあ。吉田憲司教授という方が監修している展示だったけど、この先生自体も踊ったり、仮面をつくることができるって書いてあって、そのあたりが興味深かったのかも。やっぱり、研究したり専門的に語るためには、自分もそのなかに入って行って一緒に染まって、一体化しないとダメなんだよなあ。
と、自分の仕事に対する姿勢にも生かせそうに教訓を得ることができたのでした〜 それにしても、アフリカの展示はいろいろと面白かったな。まだ行った事ないけど、若いうちにアフリカに行こうと決意しました。
民族学ってたぶんとても大事
さてさて、いろいろ書いてきましたが、民族学博物館に行って感じた事は、民族学ってたぶんとても奥深くて、そして大事だなということ。日本に関する展示のところにも行ったけど、日本人の自分でも知らないものばかりが置かれていた。外国の人と一緒にいって説明してよ〜と言われても、正直自分はほとんど説明できないだろうな。
自分の民族を含めて、世界各地の民族というか慣習や生き方について、もっと知らないといかんよね。何もかもグローバル化と称する欧米化してしまっている世界。だけど、もっとそれぞれの民族のもつものを大事にして、それぞれの優れた点を互いに生かしていかないと、人類も長続きしない気がするんよな。
人間なんて基本的にそんなに優れた生き物ではないんだろうけど、それぞれが長年蓄積してきた知恵を出し合っていったら、もうすこしだけはこの世の中は良くなるんだろうと思うんよなあ。
そういう意味でも、ああいうすばらしい展示をしている民族学博物館には頑張ってほしいと思いました。というか、あそこで研究してみたいとさえ思いました(半ば本気で笑) では〜