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これからは、しなやかに生きる

会社員むっきーのブログ。仕事で心身ともに駄目になりかけたことも。これからはしなやかに、人生の目標に向かって生きて行きます。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

形のない夢でも、酒に流したら勿体無いでしょ。

 どんな酒も、一人で飲んだらうまくない。一時心を鎮めたいときや、すべてを投げ出したいときは一人でグラスを持つこともあるが、そんなことをしても結局はむなしいだけ。対して味も感じない。いつもそうだ。あくまで私の場合だが。

 

 先日、大学生のころから仲良くしている友人と飲み歩いてきた。ただの友人というより、古き同士のようなものだ。こういう奴と飲むときは、一人で飲むときの何千倍かうまいように感じる。だから、酒は誰かと飲むに限る。

 

 奴と会ったのは数ヶ月ぶりといったところだが、例によって将来のことを語り合った。しかし、その将来の話の前に出てくる話はもちろん、今の会社への愚痴。話し始めたら、深夜のだらだら続くバラエティ番組のようにくだらない内容が延々と出て来てしまう。これはこれで楽しいが、そんなん話すために会ったんじゃないだろ。「それより、これから何をするつもりなん」とどちらともなく切り出した。

 

 「3年に以内には転職をする」「いつかは自分の会社を始めたい」「内容は決まっていなけど達成感のあることをやりたい」。互いに将来のことを語るが、出てくる話はどれもふわふわしていて形になっていない。学生のころ話した、「将来は自分たちの手で何かおもしろいことをやろうぜ」という枠からはまったく出ることができていない。

 

 そもそも、二人とも学生のころ志望した業界にそれぞれ入っている。それもビッグな会社に。でも、その会社について不満と不安が募っていき、やっぱり何か自分たちの力でやってみたいと思ってしまう。飽きっぽいというべきか、それともそういうことに向いているということだろうか。

 

 次の仕事は、もっと堅い仕事にしようと思うと奴が言うと、私は「そんな守りに入ってどうする」は言った。私が「地元に帰ってバーでも開きたい」と言うと、「そんなのは年寄りになってからすればいいだろ」とすかさず突っ込みを入れられた。

 

 互いにやりたいことは具体的に決まってはいないが、やはり守りに入ったり、型にはまったりせずに、自分たちの力で何かをやらないという思いであふれている。そしてそれぞれがその思いを忘れそうになっても、互いに諭し合うことで若い思いを自然と保とうとしているのだ。

 

 その晩は結局3軒はしごした。10杯くらい飲んだだろうか。ほろ酔いと、泥酔の間といったぐらいの酒の周り。自動改札に半ば寄りかかるようにICカードを振りかざした。電車の中でもずっと昔話と、将来の話が尽きなかった。ずっと笑っていたが、たまに真剣な顔になり何をしようかと唸り合った。

 

 また飲もうなと言って、互いの家路につく。奴のいつも通りの大股で歩く後ろ姿を見つつ、将来の話は酒の席だけのもので終わせないぞと、頭の片隅で決心した。