強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

当たり前だけど、一番大事なもの

  とある夕方。建物から出ると、いきなり冷たい風にぶち当たった。なんだか、異常に寒い。そんなに気温は低くないはずなのに。変だなと思いつつ、からっぽの胃袋を慰めるために定食屋へ。いつもなら一度も箸を置くことなく食べ終わってしまうのに、異常と言っていいほど箸が進まない。結局、半人前ほど残してしまった。こいつはおかしいぞ。案の定、その夜、高熱が出た。

 

  高熱ってどのくらいあったの?と聴きたくなる人が多いということを経験上感じるが、独り身の男がそうそう体温計なんて持ってはいない。実際に何度あったかは自分でもわからない。でも歩くと視界が霞み、一度ベッドに入ると物を取りに外に出ようにも体が全く言うことをきかない。その晩は結局夢にうなされながら、1時間おきくらいに目が覚めては時計を見て、水を飲みというのを繰り返していた。

 

  ようやく朝が来たと思っても、まだまだ熱がくすぶっていた。まだ一端の人間として動けるほどの状態じゃない。その日は各所に連絡を入れ、全てを放り出して寝ることにした。今度は夜と違って、長いこと寝られた。

 

  次に目を覚ましたのが昼過ぎ。重りがたくさん外れたようなに体が軽い。これはチャンスだ。重大な決意をするかのように、病院に行く決心をした。軽く着替えて、近くの病院へ。看護師から、鼻に長い綿棒のようなものを入れられて、ぐりぐり回される検査を受けた。お医者に言われたのは、「インフルエンザの反応は出ていませんが、限りなくそれに近いものでしょう」。よく分からない感情のまま薬をもらい帰った。

 

  と、先日のことをダイジェストで書いてみたけど、だからなんだという感じだろうね。僕としては久しぶりの高熱だったのでびびったというのとを書きたかっただけ。

 

 熱というのはすごい。本当に動けなくなる。普段比較的体は健康なので、風邪を引くこともそんなにない。だから、病気で入院している人や難病をかかえている人の状態を気持ちでは理解できても、実際に自分のこととして理解することはなかなかできない。こうやって自分が高熱を出してみて改めて、健康でないことの怖さを感じることができた。子供みたいだが、そういうことを考えていた。

 

  体の健康も、心の健康も、普段から注意しておかないといけない。夢を叶えたり、出世したりすることも大事かもしれないけど、結局は健康には変えられない。高熱くんが、そんな当たり前のことを教えに来てくれたのでした。