強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

空振りしてしまったことを認めないと。

  先日こんなテレビ番組を見ました。

 

  少年バドミントンチームに所属する小学生の男の子に、元プロ選手の指導による特訓を受けてもらうというものです。彼は少年チームのキャプテンですが、まだ一度も勝利を収めたことがなく、なんとか初勝利をもぎ取らせてあげようというのが番組の趣旨でした。

 

  番組ではその彼の練習の様子が何度も映ります。その映像を見る限り、彼はお世辞にもバドミントンがうまいとは言えません。それどこかまともに打ち返すことも困難で、何度も空振りをしてしまっていました。

 

  その空振りしている様子が印象的でした。ラケットを一生懸命貼るのですが、空振りをしてしまうと「あれっ」と声を出して首を傾げ、もう一度素振りのような動きをして動作を確認する素振りを見せます。何度も何度も。その動きは、失敗してしまったことへの言い訳のようにも見えます。

 

  これを見て、私は自分の幼い頃を思い出しました。私もスポーツは苦手な方で、何をやってもだいたいうまくいきませんでした。そして失敗したときは、彼のように「あれ、おかしいな」というような動きをして見せていた気がします。「できない自分」というのを認めたくない。だから、「状況やコンディションが悪かったから、たまたま失敗したんだよ」と自分と見ている人に示していたような気がするのです。

 

  これって今思うと致命的ですよね。自分ができないことを認められないということは、できるようになる、つまり成長するための行動にも移れないということですから。僕はこうやって、できないことを認めずに放置し、そのまま改善させてこなかったことが多かったように感じます。本音ではできない自分というものの存在はわかっていたくせに。。。そして、大人になってからもそのやり方は変わっていないように感じます。

 

  仕事やコミュニケーションでも、できないことはたくさんあります。でも、それを認めてしまうと自分のプライドが傷つく。だから認めない。そして、成長しない。しかも、認められないから注意してくれる人も、うるさいと思ってしまう。これって精神的に自分を守る一種の防御策として自然としてしまっていることなんだろうけど、やっぱりこれじゃあダメだよね。。。

 

  さてこの男の子ですが、元プロの人から猛特訓を受けることでまず自分がバドミントンが全然できないということを思い知らされます。たぶんここで彼は自分の無力さを泣きそうなくらい感じさせられたはずです。そして、何度も何度も同じ練習を繰り返しさせられていました。家でも練習をしていたそうです。その結果、次に特訓を受けるときにプレイする彼の姿は、格段に上達しているように見えました。言い訳をしているような素振りも見せません。そこには、失敗しながらも果敢に挑む姿がありました。あんなに自信のなさそうだった男の子とは別人のようでした。

 

  たぶんそんなに深い話の番組ではないんでしょうけど、私にとってはとても印象深く、そして大事なものを気づかせてくれる番組でした。この番組を見られて本当によかった。いろいろ気づかせてくれた男の子に感謝です!

 

  全然更新できていないこのブログですが、のびのびと、楽しく、そして忍耐強く続けていこうと思います。どうかお付き合いくださいませ。