強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

電通自殺、人ごととは思えない

 電通の新入社員の女性が過労自殺をした問題。ずっとこのブログに何か書きたいと思いつつ、ずっと書けないでいた。それは、この問題が遠いどこかのこととはまったく思えず、自分の姿に重ねてしまったからだ。

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 おそらく憧れの会社の試験に見事パスして入社したであろうこの女性。電通に入れたことを誇りに思っていたはず。そんな人を、こうやってむちゃくちゃに働かせて、見殺しにしたなんて。電通への怒りが止まらない。

 

 私も、ずっと憧れていた会社に頑張って入った。最初のうちはよかったが、気がつくととてつもない残業ばかりで、周りにはモンスターのような上司だらけ。疲労もたまりにたまり、ストレスで頭がおかしくなりそうだった。そして、心身ともに駄目になりそうになったこともある。

 

 私はこの女性のような最悪の結末にはならなかったが、そう絶対にならなかったとは、自分でも言い切れない。それが一番怖い。

 

 自殺なんかするよりは、会社から逃げろとよく言われる。でも、そんなこと簡単にはできないと思う。簡単に逃げられるような人は、そこまで気を病まない。それに良い会社であればあるほど、辞めるのはもったいないという気持ちがあるだろうし、家族などからの期待がかかるプレッシャーもあるだろう。そういう気持ちが私にはとてもわかる。

 

 こんな悲劇は二度と起きてほしくない。起こさないために努力するのは、働いている側ではなく、経営陣やお役所であるはずだ。「なんで自殺する前にやめなかったの」とか後からいうことは何とでも言えるし、それだと結果的に自殺する側を責めることになってしまう。

 

 日本よりも過労自殺が少ない国なんて山ほどあるんだから、そこらから学べばいろいろな知恵が得られるはずだ。まねするのは得意なはずなんだから。

 

 日本的企業の変な美徳のようなものが、こういう若手を苦しめているとしたら、そんな美徳なんて早く捨ててしまっていい。外資系の会社みたいに、ライフワークバランスをもっとしっかり考えた会社が増えて行くことが、日本社会全体にとってプラスになっていくはずだ。

 

 別にそんなに贅沢なことは言ってい無いはず。近い将来、もっとまともな労働環境が当たり前な社会になっていくことを心から願っている。