強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

自分は何者なのか。

 きょう、映画「何者」をみた。就活に臨む学生達を描いた、同名の小説を原作とする同作。ネタバレしたらいけないので、あまり詳しいことは書かないけど、なんだかとっても打ちのめさせる映画だ。とてもリアルなんだけど、見ていて、ぱっと目を背けたくなるような場面がたくさんあった。

 

 それまではバンド活動や演劇部、留学とかで思い思いの学生生活を送っていた学生達が、就活という流れに飲み込まれていく。張り切っている人、冷ややかに見ている人、うまく行く人、うまく行かない人とさまざまなキャラクターが出ていて、こういう奴いるわ〜とにやっとしてしまう。何年か前にやった就活を思い出すことができて、けっこう楽しめた。

 

 でもその反面、見ている途中に、自分はこの登場人物の中だと誰に当てはまるんだろうと考え始めてしまった。そして、映画に出てくる「嫌な奴」が、実は自分と似ているのではと思ってしまったり。自分は一応就活には成功したつもりになっていたが、結局本当に自分がなりたいものにはなれていないんじゃないか、とかいろいろ考えさせられた。

 

 ああ、つらい。

 

 あまり映画の感想にはなってないけど、まあいいかな。要するに、就活を思い出していろいろな面でとても嫌な気持ちになってしまった。それだけ、すごい映画だったってことかな。

 

 今の自分は、自分が就活生だったことになりたかった人間になれてるんだろうか。うーん、たぶん、なれてないんだよなあ。就きたかった仕事には就けたけど、なってみると仕事とプレッシャーに押しつぶされてしまったし、取り返しのつかんような事態にもなってしまったし。本当に悔しいことばかり。

 

 それでも、結局完全には仕事に飲み込まれなかったことは、良かったかな。ぼろぼろになりすぎる前に、一応自分を取り戻すことはできてる。あとは、これからどうするかということなんやろうな。続けるか、転職するか、ついに起業するかとか。いろいろな選択肢があるけど、それらを吟味して後悔が無いような方向に進みたいな。

 

 やっぱり、一番大事なのは、自分が何をしたいかということを、自分に嘘をつかずに考えてみることなんだろうね。何者の映画では、自分の希望進路を人に言うとき、みんななんだかんだ見栄を張ったり、他人の目を気にして自分の思ってないことを言ってみたりしていた。そうしてしまうと、人に嘘をついているはずが、けっきょくは自分に嘘をつくことになってしまうんよね。

 

 たぶん、自分も就活の時、そうなっていた。だからネームバリューは良い会社をずっと求めていた気がする。そして、受かったらさりげなく人に自慢したりしていた気もする。

 

 でも、もうあそこまで若くないんだし、自分のことは自分で決めて、進んでいかないといけないよね。と、いうことで、いろいろと考えるきっかけをくれた映画でした。本当に感謝してる。いろいろ、じっくり、考えます。