強くはなれなくても豊かに生きる

むっきーのブログ。心身ともにバランスを崩して、いろいろ駄目になりかけちゃいました。これからはもっとしなやかに、もっとしたたかに生きていこうと、考え方を変革中です。心優しい方々、私の成長を見守っていてください(^^)

人のせいにするってことも、時にはありだと思う。

 以前こんなことがあった。上司に頼まれてある資料をつくり、提出した。けっこう情報量の多い資料で、いろいろと暇を見ながらつくっていたので一週間はかかったものだ。私は、これで提出したので一安心だと思っていた。

 

 でも、その上司は提出して数日経っても何も言ってこなかった。上司も忙しいし、他のたまっている仕事が終わってから見てくれるんだろうというくらいに考えていた。そのうち、私も他の仕事でてんてこ舞いになり、その資料のことを忘れてしまった。

 

 そして、一週間くらい経ったある時、上司からちょっと切れ気味にこう言われた。「この前頼んでた資料、まだ終わってないんか?」。「あっ、この前提出しませんでしたっけ?」と答えたのだが、それで上司はぷっちん。「俺は山ほど仕事があるんだから、全部のことを覚えられる訳ないだろ。俺が忘れているってお前が気がついて、催促するのが筋だろうが」というようなことを言った。

 

 私はビジネスマンらしく、平謝りをした。だが、あまり納得していない様子が上司には見抜かれたみたい。また怒られて、「お前はいつも人のせいにする。お前は自分が悪いとは一ミリも思っていないですよね。ああ、良いご身分ですね」と言われた。謝りはしたが、もう腹が立ってたまらなくなっていた。

 

 どう考えても、上司はおかしい。言う口調もおかしいし、自分はミスしているくせにそれには目をつぶって、部下の悪い点ばかりを指摘している。ずっとそう思って、思い出すたびにいらいらしていた。

 

 でもちょっと時間が経った今、冷静になって考えてみた。あのときの、私の頭は、「ちゃんと提出したのに忘れるあんたが悪いだろう」という思いでいっぱいになっていた。上司が言うように、私は自分の至らない点にはいっさい気付いていなかった。

 

 自分の出した資料のことだ。少しでも異変に気がついたら、こちらから何か連絡したり、念押ししたりするっていうのが筋だった。上司の言い方は完全におかしいと思うが、上司もたくさんの案件を抱えているのでうっかり忘れることがあるのも理解できる。私は自分の正当性ばかりに気を払って、相手のことを考えきれていなかったのかもしれない。

 

 まあ、私だけが悪いというのも変な話だが、何か指摘されたときには、とっさに自分の行動を冷静に振り返られるようにならないんだな。そうしないと自分も成長しないし、誰も得しない。

 

 でも別のパターンもある。それは、そのミスを全面的に自分が悪いと思ってしまうと、自分のなかで何かが壊れてしまいそうな場合だ。自分が長い時間をかけて積み重ねて来たものを、ぼろかすに言われたりしたときのように。もしそれが完全に意味の無いことだとされてしまうと、精神的にとても成り立たなくなってしまう。


  こういうときは緊急時だ。もう、人のせいとか、社会背景とかのせいでそうなったんだと、自分以外のものに責任を負わせてしまっても良いと思う。そうすると、自分は悪くないと自ら認定してしまっている訳だから、心は楽になる。まずはこれでも良いと思う。でも、私の今回の件みたいに、後々になって振り返って反省することは絶対に必要だ。

 

 世の中理不尽なことも多いけど、結局自分が強くならんと社会で生き残れなくなる訳だ。だからこそ、ストレスのうまいかわし方と、そしてそのストレスをうまく力に変える技術を身につけないといけないと思う。私は、今更だけど、そのやり方が少しずつ分かって来たような気がする。